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『揺れて歩く』 Quoi de neuf? / What's new?

『揺れて歩く』読者の感想(12)

エディション・エフが4月に刊行した『揺れて歩く』の読者感想メッセージを続けてご紹介しています。今回は、ご自身のブログに書き綴ってくださった感想へのリンクを貼らせていただきます。ありがとうございます。

『揺れて歩く』 ――友野雅志の『TomoBookWorld』

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『揺れて歩く ある夫婦の一六六日』は書店でお買い求めください。書店に見当たらなければ「写真集『揺れて歩く』清水哲男著、エディション・エフ発行」以上の情報を書店にお伝えの上、取り寄せをご依頼ください。お急ぎの時は直接エディション・エフのショップへ。⇩

https://editionf.thebase.in/items/27544027

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『揺れて歩く』読者の感想(11)

4月に刊行した『揺れて歩く』への読者のご感想を順次紹介しています。今回ご紹介するのは、マイク・スタンディング (藤井幹明) さんから清水さん宛に寄せられた感想メッセージです。マイクさんは難病ALSの患者で、清水さんとブログ文通をなさっています。清水さんはその往復書簡をもとにマイクさんの様子を鹿児島の地元紙、南日本新聞の コラム「生きる」 に連載中。

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羨ましきご両親とようでけた息子さん  ――― マイク・スタンディング(藤井幹明)さん

「揺れて歩く」を覚悟して読みました。気力体力の落ち込みを意識するばかりに覚悟が要ったのです。本の現物の重さに圧倒されて、2〜3日かけて熟読する積りでしたがイッキに読み終えました。
モルヒネを拒否するお父さんの死生観は日本人であり、また職人のプライドでもあるように読み取りました。そこに惚れ込んだお母さんの様子も羨ましく受取りました。相思相愛だからでしょう。1日でも長く共に生きたく、また家で死にたい二人。
暖かく遠くから見守る息子としての清水さんの心境の揺れ動きと悟り。世間にも個人にもいっぱいある人生劇。その中でも最期のステージ。溢れる機微のありのままを文章と写真で息子が綴る。
癌という病による死なのに、死の匂いが全くしません。癌と闘うというより、そのまま受け止めようとする生き方を貫き通される。連れ合いとして寄り添い通されるだけでの幸せを、息子として足跡を記録に残す。流石の文筆家そしてカメラマン。

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著者・清水哲男さんからの返信です。

マイクさんへ     ―――清水哲男

ありがとうございます。
「死の匂い」ですか……。そんなこと考えも及びませんでした。

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『揺れて歩く』読者の感想(10)

引き続き、『揺れて歩く』への読者のご感想を紹介していきます。10回目も清水さんのFacebookページからの転載させていただきます。ありがとうございます。

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うらやましいかぎりです ――― 匿名希望さん(75歳)

清水さん「揺れて歩く」読ませていただきました。いつもの通りの、暖かい目線で、分かり易い文章でとてもいいですね。清水さんのご両親への気持ちがひしひしと伝わってきました。写真がモノクロなのがまた良い。私は、気難しく、躁うつ病だった親父にはずいぶん悩まされていましたが、80歳を超えたころから老人ホームに入ってもらい、親孝行はほとんどできていませんでした。92歳で昇天したときにも、ホームから病院に運ばれそのまま亡くなってしまったので、臨終には立ち会えませんでした。大変な時代を生き、私を育ててくれた親父にもお袋にもちゃんと孝行できなかったことを、今更ながらに悔やんでいます。清水さんの親孝行、頭が下がります。そしてうらやましい。
はじめ、「揺れて歩く」の題名がちょっと違和感があったのですが、「揺れて歩いていたのは僕自身だった」で納得がいきました。

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著者・清水哲男さんからの返信です。

匿名希望さんへ     ―――清水哲男

ありがとうございました。親孝行って言ってもらうと、何だか恥ずかしいです。僕以外に看る人間もいなかったので、仕方なくっていうのもありました。本当に揺れ揺れの日々でした。

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『揺れて歩く』読者の感想(9)

4月に刊行した『揺れて歩く』をいち早くお読みくださった読者のみなさん。著者・清水哲男さんのもとには日々感想が届いています。清水さんのFacebookページからの転載させていただきます。ありがとうございます。

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言葉にできない心地よい余韻 ――― 藤井博子さん

最後のページをめくったとき、何とも言えない感情で満たされた。

はじめの何気ない日常の一コマは心地よく、ページをめくる手もその情景のリズムにのるように軽快であった。途中からその様子は徐々に変わっていき、生活の中でこぼれてくる言葉の一つ一つに感情が揺さぶられた。文章や写真から伝わるそれぞれの想いにひきこまれ、これ以上状況が進んでほしくないと思う心と裏腹に、ページをめくる手を止めることができなかった。読み進めることで少し胸苦しさを感じる場面もあるが、文章や写真の一つ一つから愛情や温もり、優しさが伝わって、最後には言葉にできない、どこか心地よい感情で満たされた。この文章を書いている今もその余韻から抜け出せずにいる。

他の誰でもない、家族だからこその距離感で捉えられた作品であると感じた。この作品を手にすることができてよかった。読み終わったばかりではあるが、またいつの日かこの作品に手を伸ばす予感がしている。

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著者・清水哲男さんからの返信です。

藤井博子さんへ     ―――清水哲男

「何気ない日常の一コマ」や「生活の中でこぼれてくる言葉の一つ一つ」は、世界中のあらゆる家族の中にあるものだと思っています。どうぞご両親やご家族の日常の隅々に目を凝らしてみてください、耳を傾けてみてください。博子さんのご家族に共通する、あるいはそれぞれ個別のドラマやストーリーに満ちているはずです。衝突を繰り返したり、共感を深めたり。僕自身のことで言えば、両親に対して好きと嫌いの間を激しく揺れ動いて生きてきました。おそらく両親も僕に対してそうだったと思います。「好き」だけで語れる人生なんて、きっと退屈に決まっています。だからこそ「他の誰でもない、家族だからこその距離感で捉えられた」のだと思います。あなたの感想は僕に、改めてそんなことを考えさせてくれました。ありがとうございました。

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【メディア掲載】『揺れて歩く』

4月に刊行した『揺れて歩く ある夫婦の一六六日』について、いくつかの媒体が取り上げてくださいました。ありがとうございました。

「文化通信」(出版・取次・書店業界紙)5月11日号
「京都新聞」5月17日付読書欄
玄光社「フォトテクニックデジタル」6月号新刊紹介ページ
玄光社「フォトテクニックデジタル」6月号表紙
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『揺れて歩く』読者の感想(8)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をお読みくださった読者の感想を続けてご紹介しています。今回は、ブログ(note)に書き綴ってくださった感想へのリンクを貼らせていただきます。ありがとうございます。

揺れて歩く、誰かに伝えたくなる ――わかおかみおかわかめ

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『揺れて歩く』読者の感想(7)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をお読みくださった読者から、感想が届いています。 今回はツイッターにアップされた感想を転載します。 おおつかのりこさん、ありがとうございました。


おおつかのりこさんは、ツイート投稿に先立って、下記のような感想をメールでお寄せくださっていました。

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死生観や終末期医療について、あらためて考えさせられたり、はっとさせられたりしました。リビングウィルが強くすすめられている昨今ですが、事前の本人の意向だけではたりないというのを感じました。けっきょく、死は家族の問題なのですよね。そして、人間の考え方はできごとに応じて刻々とかわる。(中略)読みすすめるうちに、思考は死生観をどんどんこえて、夫婦のありかた、親子の関係、男女の役割、日本男性と欧米の男性のやさしさの違いとひろがっていきました。

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深く、幅広くお読みくださって感謝です。人がそれぞれ違うように、家族のありかたもそれぞれ異なり、家族間の関係性はその家族固有のものです。正解はないといえますし、だからこそ、よりよく生きようとして、誰もが「揺れて」もがきながら「歩く」のだと思います。ありがとうございました。

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『揺れて歩く』読者の感想(6)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をお読みくださった読者から届いた感想をご紹介しています。今回は、著者・清水哲男さんのもとに直接寄せられたメッセージ。清水さんのFacebookページからの転載です。ありがとうございます。

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自分の人生に重ねて ――― 匿名希望さん(65歳)


一気に読ませていただきました。ご両親のお互いを思いやる気持ち、死に向き合いながら深めていった死生観。ご両親を見つめる目から紡ぎ出された文章、言葉の一つ一つから感じる著者のご両親への思いと自責の念。様々なことを考えながら読み終えました。年齢を問わず、読んだ方は改めて自分の生と死に思いを馳せるだろうなと思いました。私自身、遠く離れて暮らしていた父が、肺がんの末期である体を押して鹿児島に戻りたいと言い、僅か2週間足らずでしたが病院で寝泊まりして父との時間を過ごすことができました。しかしその時点では声を出す力も無く、会話らしい会話を交わすこともできなかったことが悔やまれます。両親とは若い頃5年間鹿児島で一緒に暮らしました。が、嫁姑の関係がこじれ両親は東京に戻ったという過去があります。父は死期を悟り、最期の時を私と過ごしたかったこともあったでしょうが、自分が帰ることで母を鹿児島に戻したいという思いがあったのではないかと考えています。しかし父の思いは叶わず、母は神奈川の介護施設で亡くなりました。私はその母を看取ることもできませんでした。こんな自分の不甲斐なさ、親不孝な思いをかみしめながら読ませていただきました。

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著者・清水哲男さんからの返信です。


匿名希望さんへ    ―――清水哲男

これは両親と僕の物語ですが、決して僕たち家族だけの物語ではないと思いながら写真を撮り書きました。個人の人生は確かにその人だけのものです。でも、人が生きるということは個別の事情があるにせよ、すべての人に共通する何かがあるのではないかと思います。だから人は誰かの人生に触れて自分の人生を思うのです。いい意味でも悪い意味でも自分の人生を振り返るのです。そうして今日から、明日からのことを考えるのだと思います。僕も甲斐性無しの親不孝です。でもそのことを匿名さん同様、噛み締めながら生きていきたいと思います。ありがとうございました。

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『揺れて歩く』読者の感想(5)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をお読みくださった読者から届いた感想をご紹介しています。感想をご自分のブログに認(したた)めてくださった読者もおられます。今回はそのブログへのリンクを貼らせていただきます。ありがとうございます。

しあわせな「折り合い」の日々(by のっさん)

ブログ主に対し、著者の清水哲男さんはこのようにメッセージを寄せています。

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情を伝えるのは、寄り添うべき家族。ということになるのでしょうか……。ぼくは息子として、家族として、父の思いをちゃんと受け止められたかどうか、いまでも思い悩みます。もっとこうしていれば、ああしていればと後悔も山ほどあります。

おたがいに不器用だったようです。

あまり折り合いが良くなく、あんな人間にはなりたくない、似たくないと思っていましたが、最近父を知る人からよく似てきたと言われます。複雑な思いもありますが、やっぱり親子、父子というものはそういうものなんだと、妙な納得もしています。

「間違いなく、あんたの息子だよ」

とは、父が逝ってしまったからこそ思えるのかもしれないなあと、少々さみしさも感じます。
ありがとうございました。

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『サンドイッチをたべたの、だあれ?』 『ひなたぼっこねこ』 『ものがたり白鳥の湖』 『よわむしうさぎのココロンおうじ』

【終了しました】絵本に限り送料無料サービス中!

よわむしうさぎのココロンおうじ
よわむしうさぎのココロンおうじ
鳥の一年シリーズ『ツバメ』
鳥の一年シリーズ『ツバメ』

鳥の一年シリーズ『メンフクロウ』
鳥の一年シリーズ『メンフクロウ』

エディション・エフでは現在、絵本をお買い上げの場合に限り、送料無料サービスを行っています。 5月6日までの期間限定、なんと今日の23:59までです。ぜひこの機会をご利用ください!

京都では今月末までおおかたの学校がまたしても休校となりました。学校に行けないということの、子どもたちの将来に及ぼす影響の大きさ、ちょっと想像がつきません。いずれにしろこの教育的空白がなんにも作用しないということはありえません。いっぽう、子どもというものは、どんな環境にあっても学べるものです。知識を吸収する余白をたくさんもっていますから、興味をもつきっかけになるものを家に置いておくことはきっとプラスになります。

というわけで、絵本です。たとえばエディション・エフの『鳥の一年シリーズ』は、一年間の季節の移ろいを背景に鳥たちの暮らしが描かれた美しく楽しい絵本です。『よわむしうさぎのココロンおうじ』は森にあるうさぎの国のお話。『サンドイッチをたべたの、だあれ?』は、森に棲むクマが街へやってくるお話?かな? どうかな? 

絵本をお買い上げの場合に限り送料無料サービス。本日までです。ぜひご利用ください。

下記サイトからのお申し込みに限ります。

https://editionf.thebase.in/

対象絵本は:

『鳥の一年シリーズ イエスズメ』『鳥の一年シリーズ ツバメ』『鳥の一年シリーズ メンフクロウ』

『ひなたぼっこねこ』『よわむしうさぎのココロンおうじ』『サンドイッチをたべたの、だあれ?』『ものがたり白鳥の湖』

以上7タイトルです。

よろしくお願いいたします~♬

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『揺れて歩く』読者の感想(4)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をお読みくださった読者から届いた感想をご紹介しています。感想をご自分のブログに認(したた)めてくださった読者もおられます。今回はそのブログへのリンクを貼らせていただきます。ありがとうございます。

「地域づくりは楽しい」地域のミツバチ 井上貴至の元気が出るブログ

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『揺れて歩く』読者の感想(3)

『揺れて歩く』裏表紙(カバーを外したところ)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をお読みくださった読者から届いた感想をご紹介しています。3回めの今回は、著者・清水哲男さんのもとに直接寄せられたメッセージ。清水さんのFacebookページからの転載です。ありがとうございます。

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感想をいただきました。ありがとうございます。

不器用なそっくりさん  ――藤井雅子

 新型コロナウィルス感染症の蔓延で家に留まるしかない毎日、本書が届いてから何度も読み返してはため息ばかりついています。
 『どっちかひとりぼっちで長生きしてもしゃあないやんか』と口にしたお母様の今があるのは、『残りの時間はお母ちゃんのためにつかう』と、それを行動にうつし生ききったお父様の愛があるかこそ……、なのでしょう。
 今、長年暮らしてきた京都を離れ鹿児島にうつられたお母様のそばにはお仏壇とお父様の写真、そして息子である著者がいつも顔見せに来てくれて安心できる。形は違うけれど家族三人で暮らすような、しあわせな時間を過ごされているような気がします。
 言葉の一つ一つから伝わって来るように、著者はお父様と不仲だったのではなく不器用なそっくりさんだったのだなぁ……と感じました。

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藤井雅子さんへ 清水哲男

 「不器用なそっくりさん」とはなんとうまい言い様なんだろうと思いました。確かにぼくと父はよく似ていました。特に頑固で意地っ張りなところは本当にそっくりでした。だから衝突を繰り返したのだと思います。誰かと話しているときの自分の言葉に「あれ今の自分のセリフ、どこかで聞いたことあるな」と感じることがあります。それはかつてぼくが父に言われたことなんだとすぐに気づきます。絶対に似たくないと思っていたのに、自然に似てきてしまうのですね。「あんなクソジジイにはなりたくない」そんなふうによく言ってましたが、今自分がそのクソジジイになっているなそんな感じです(笑)

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『揺れて歩く』読者の感想(2)

エディション・エフ4月の新刊『揺れて歩く』をいち早く手に取ってくださった読者から、感想が届いています。 今回はインスタグラムにアップされた感想を転載します。

https://www.instagram.com/p/B_O6uIdJ7TI/?utm_source=ig_web_copy_link

ma_chan9595さん、ありがとうございました。「ちゃんと整理整頓されてる物多過ぎの部屋とか」。おっしゃるとおりで、本書には楽しくなる要素もあるんです。この写真集が深刻なテーマを扱いつつも、そこはかとなく満ちるユーモアが、読み手にページを繰らせると思っています。

『揺れて歩く』には、親も自分も京都に古くから住む「京都人」だからこそ「あるある」「わかるわかる」とついうなずき微笑んでしまう、そんな会話が随所にあります。京都に住む人、京都に実家のある人にはとくに読んでほしいな、と思っています。