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『水平線』 山川三多詩集

『水平線』 山川三多詩集

『水平線』 山川三多詩集

著者 山川三多(やまかわさんた)

A5判、104ページ

定価 本体1,200円+税

ISBN978-4-9908091-2-6

2016年6月30日初版第一刷発行

  • 『昼のビール』に続く山川三多詩集第2弾!
  • 書き下ろし詩編35編と「あとがき」を収録しました。
  • 帯文は、「八十路の 清々しさに 背筋が 伸びる」。
    年長者の発言には重み、含みがあります。背景には歳月という長い道のりがあります。山川三多は八十歳。詩篇の一行一行、一語一語、またひと文字ひと文字を目で追って読んでいくと、知らず背筋を伸ばし姿勢を正している自分に気づきます。
  • 表紙画・挿画は『昼のビール』と同じくナカライエイコが描きました。
  • 装幀は京都のデザインプロダクション、ウーム総合企画事務所の俊才デザイナー、岩永忠文が担当しました。

【書き下ろし詩集です】

    • 『昼のビール』に好評を得て、再びエディション・エフから詩集を刊行することを念頭に、山川三多はいくつもの詩を書きました。幾度も、書き直しました。エディション・エフの編集室には、赤字や二重線でいっぱいになった原稿用紙が届きました。パソコンに打ち込んで、出力した詩篇の束は、さらに詩人と編集室を往復しました。
    • 2015年に『昼のビール』が刊行された頃、山川三多は船旅に出ていました。海と空を見つめて過ごす幾日かのあいだに、多くのことを考えました。さまざまなことを考えました。旅の友と人生談義に花を咲かせました。船旅は非日常のようでいて、日常でもありました。発見にもあふれていましたけれど、人生のおさらいでもありました。
    • 『水平線』の収録詩は、船旅のあいだ、または帰着後に書き綴られたものばかりです。八十路にして、「人生の第四コーナー」をまわるぞと意気込み、「やるべきことは山ほどある」と言い、「青春なんて/あとからいくらでも/つくり出せるのに」と老いる気配のない、山川三多です。

山は山にあらず
川は川にあらず
などと悩んだこともあり
ちっぽけもわるくはないと、
ちっぽけな自分がいます。
——(「風」)

  • ナカライエイコは、収録の全詩を読み、絵を描いてくれました。「日常の喧噪でゴチャゴチャざわざわと落ち着かない私の周りが、いつのまにか静かで柔らかな景色になっているような気がしました」(読後談)
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